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Perlニュースレター 第12号 (2001年5月23日)

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        Perlニュースレター      第12号 (2001年5月23日発行)

        http://www.context.co.jp/perlnews/      発行部数 5906部
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  ▼このメールはお申し込みいただいたアドレス(cond@context.co.jp)
    に無料でお届けしているものです。
  ▼以下のページで配送中止の手続きができます。
         http://www.context.co.jp/perlnews/
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◆◆  目  次  ◆◆

  ◇ イベント
  ◇ Larry Wall氏インタビュー (2)
  ◇ 最新バージョン情報
  ◇ 編集後記

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■■  講習会開催のお知らせ
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有限会社コンテキストでは、2001年5月29日に講習会「PerlによるCGIプログラ
ミング」を開催いたします。

「Perlニュースレター」の執筆者である近藤嘉雪が講師を務めます。開催地は
東京・渋谷で、1日のコースとなります。詳細については、下記のページをご
覧ください。お申し込みも、このページから行なうことができます。

開催日まであとわずかですが、まだお席に余裕がございます。ぜひご検討くだ
さい。

        ▼Perlトレーニングコースのページ
          http://www.context.co.jp/training/

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■■  イベント
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●YARPC 19101 (Yet Another Ruby/Perl Conference 19101)が開催されます

5月26日(土)、東京都渋谷区において、 YARPC 19101(Yet Another
Ruby/Perl Conference 19101) が開催されます。詳しくは公式サイトをご覧く
ださい。

なお、事前申し込みの予約枠はすでに埋まっています。当日は混雑が予想され、
席がない場合もありますのであらかじめご了承ください。

        ▼YARPC 19101公式サイト
          http://yarpc.tokyo.pm.org/

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■■ Larry Wall氏インタビュー (2)
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Perlニュースレターでは、2000年11月29日から12月1日にかけて、京都で開催
されたPerl/Rubyカンファレンスのために来日したLarry Wall氏にインタビュー
を行ないました。そのインタビューの内容を、11号に引き続きお届けいたしま
す。(聞き手: 近藤 嘉雪)

●Perl 5とPerl 6の開発スタイルの違いについて

Perlニュースレター(以下PNL): ところで、Perl 5とPerl 6では、開発の進
め方が大きく変わるということですね。

Larry Wall氏(以下L): Perl 5では、すべての機能についてPerl5 portersメー
リングリスト(p5p ML)で議論しながら開発を進めていました。これは、特に
モデレータ(メーリングリストの管理者、議長のようなもの)は置かずに、誰で
も平等に参加、発言できるという方式をとっていました。

しかし、Perlの規模(機能)が大きくなるにつれ、メーリングリストに流れるメー
ルの量が爆発的に増えてきました。また、ちょっとした意見の違いから、感情
的なメールの応酬が発生して、メーリングリスト本来の議論がかき消されてし
まうといったことも、しばしば発生するようになってしまいました。

そこで、Perl 6では、Perlの機能ごとに別個のメーリングリストを設けて、そ
れぞれのメーリングリストにはそれぞれの分野に精通したモデレータを置くと
いう方式をとりました。

また、いまではPerlの規模が大きくなり、私がそのすべてを把握するというこ
とは事実上不可能になっています。もちろん、Perlの言語仕様そのもの、Perl
インタープリタの内部などについては、私が『第一人者』なのですが、例えば
Unicodeについてはあまり詳しくありません。また、Perlには多数のモジュー
ルが開発されて公開されていますが、これらについてもよく知りません。です
から、各機能については、それぞれの分野のエキスパートにモデレータをして
もらい、開発作業をまとめてもらうということにしたのです。

PNL: Perl 6では、Larryさんは監督とか、アーキテクトとか、指揮者といった
役目をなさるわけですね。

L: ええそうです。

PNL: ということは、Perl 6では、Larryさんが実際にコードを書くことはない
のですか?

L: ええ、基本的にはそういうことになります。もちろん、絶対に書かないと
いうことではありません。少しは書くかもしれません(笑)。でも、原則として、
私はアーキテクトという立場であり、実際のコーディングの作業は担当しませ
ん。

PNL: Perl 5までは、Larryさんがコーディングをなさったのですよね。

L: ええ、そうです。Perl 5は私が書いたといえます。Perl 5の最初のバージョ
ンに比べると、最新のバージョン5.005_03ではかなりコードが書き換えられて
いますが、それでも全体の60%ぐらいは私が書いたコードです。

PNL: Perl 6ではLarryさんの手を離れることになりますが、寂しいなどと感じ
たりはしませんか?

L: 寂しいということはありませんね。Perl 6は、Perlコミュニティのもので
す。もっとも法律上は依然として"Copyright by Larry Wall"、つまり私のも
のということになるのですが。

PNL: プログラムを書くのに腕をふるえない、というのは残念ではありません
か?

L: 私は自分自身でプログラムを書くことも好きですが、人々が力を合わせて
プログラムを書くのを手助けするのも好きなのです。

プログラムを書くことをprogramming hackと言います。人々がプログラムを書
くのを手助けすることはcultural hackとでも呼ぶことにしましょう。私は、
programming hackも、cultural hackも両方とも好きです。

私が作ったツールにpatchとmetaconfigがあります。patchは、差分データをも
とにして、ソースプログラムを新しいバージョンに更新するためのものです。

PNL: ええ、プログラムの開発やメンテナンスには、patchは欠かせないツール
ですね。

L: metaconfigは、ソフトウェアを、インストール先の環境に合わせてカスタ
マイズするためツールです。より正確に言えば、metaconfigは、カスタマイズ
を行なうためのスクリプトを生成してくれます。Perlでも、metaconfigを利用
しています。

patchもmetaconfigも、いずれも人々が協力してプログラムを書くのをサポー
トするためのツールなのです。つまり、先ほどの言い方をすれば、これらは
cultural hackでもあります。

私は、programming hackもcultural hackも好きです。Perl 6では、cultural
hackを大いに楽しもうと思っています。

●O'Reilly and Associates社について

PNL: 現在は、LarryさんはO'Reilly and Associates(Programming Perlなど
を出している出版社。以下O'Reillyと表記)の社員なのでよね。

L: ええ、O'Reillyの社員になってから約4年半前になりました。Perlをいじる
ことが、O'Reillyにおける私の仕事です。在宅勤務で、たまに用事があるとき
にO'Reillyのオフィスに出社します。現在、シリコンバレーに住んでいるので、
O'Reillyのオフィスまでは車で2時間もかかりません。

前回(1998年11月に東京で開かれたPerl Conference)のときは、Senior
Developerという肩書でしたが、今はSenior Fellowです。ずい分偉くなったで
しょう? (笑)これが私の名刺です。おっと、名刺の肩書が以前のままですね。
【と言いながら、名刺の肩書き部分をSenior Fellowと書き直して、渡してく
れました。Fellowとは、米国の企業が、大きな貢献をした人に与える肩書きで
す。】

[次号に続く]

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■■  最新バージョン情報                        2001年5月23日現在
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        このコーナーでは、Perl処理系とユーティリティの最新バージョンと
        その入手先を紹介します。

        行頭に?が付いてる部分は、今回更新された情報です。
        行頭に+が付いている部分は新規に追加された情報です。
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●perl●

  2000年3月23日にPerl 5.6がリリースされました。しばらくの間は、 Perl
  5.005とPerl 5.6の情報を提供していきます。

  ◇perl5.005
        最新バージョンは5.005_03です。

          ▼perl 5.005_03の入手先
            http://www.perl.com/CPAN/src/perl5.005_03.tar.gz

? ◇perl 5.6
?       最新バージョンは5.6.1です(5月8日リリース)
?
?         ▼perl 5.6.1の入手先
?           http://www.perl.com/CPAN/src/perl-5.6.1.tar.gz

●jperl●

  jperlは、perlを日本語対応にするためのパッチです。最新バージョンは
  jperl5.005_03-20000401.pat.gzです。

    ▼jperl5.005_03-20000401.pat.gzの入手先
      http://www.perl.com/CPAN/authors/Hirofumi_Watanabe/jperl5.005_03-20000401.pat.gz

●Windows版●

  ◇ActivePerl

        ActivePerlは、ActiveStateによるWin32(Windows 95/98/NT/2000)
?       用のperlです。フリーで入手できます。最新バージョンはBuild 626
?       で、5.6.1をベースにしています。バイナリ(とソース)が配布され
        ています。

?         ▼ActivePerlの入手先
?           http://aspn.activestate.com/ASPN/Downloads/ActivePerl/

          ▼ActiveState
            http://www.activestate.com/

  ◇jperl for MS-Windows
        ActivePerlにjperlパッチを組み込んで日本語対応にしたものです。
        最新バージョンはjperl522で、ActivePerl Build 522と
        jperl5.005_03-990822.pat.gzをベースにしています。バイナリ(と
        ソース)が配布されています。

          ▼jperl522の入手先
            http://www.shonanblue.ne.jp/~kipp/perl/jperl/

●Macintosh版●

  ◇MacPerl
        Macintosh用のperlです。最新バージョンはMacPerl 5.20r4で、
        5.004_04をベースにしています。バイナリ(とソース)が配布されて
        います。

          ▼MacPerl 5.20r4の入手先
            http://www.perl.com/CPAN/ports/mac/Mac_Perl_520r4_appl.bin

          ▼MacPerlに関する情報
            http://www.perl.com/CPAN/ports/index.html#mac

  ◇MacJPerl(日本語版)
        Macintosh用の日本語対応のperlです。最新バージョンはMacJPerl
        5.2.0r4 J1です。MacPerl 5.20r4(5.004_04ベース)と
        jper5.004_04-980303.patをベースにしています。バイナリが配布さ
        れています。

          ▼MacJPerl 5.2.0r4 J1の入手先
            http://world.std.com/~habilis/macjperl/MacJP5.j.htm

●日本語のコード変換ユーティリティ●

  ◇jcode.pl
        日本語のコード変換を行うためのライブラリです(Perl 4でもPerl 5でも
        使えます)。最新バージョンは2.13です。

          ▼jcode.pl 2.13の入手先
            ftp://ftp.iij.ad.jp/pub/IIJ/dist/utashiro/perl/jcode.pl-2.13

          ▼jcode.plの変更履歴
            ftp://ftp.iij.ad.jp/pub/IIJ/dist/utashiro/perl/jcode.pl-history

          ▼jcode.pl の私的な解説書
?           http://www.mikeneko.ne.jp/~lab/kcode/jcode.html

  ◇Jcode.pm
        日本語のコード変換を行うためのモジュールです(Perl 5専用です。
?       Perl4では使えません)。最新バージョンは0.71です。

          ▼Jcode.pmの入手先
?           http://www.perl.com/CPAN/authors/id/D/DA/DANKOGAI/Jcode-0.71.tar.gz

●その他●

  Perlニュースレターの発行者(近藤 嘉雪)による、Perlに関する情報をま
  とめたページです。「Perlプログラミング」「初めてのPerl」に関する情報
  もあります。ぜひお立ち寄りください。

    ▼Perl情報メモ
      http://www.context.co.jp/perlinfo/

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■■  編集後記
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▼第13号は、2001年6月7日頃発行の予定です。
▼長い間発行が中断してしまい、まことに申しわけございません。今後は遅滞
  なく発行していきますので、よろしくご愛読のほどをお願い申し上げます。

                                近藤 嘉雪 (cond@context.co.jp)
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Perlニュースレター 第12号 (2001年5月23日発行)

        執筆    近藤 嘉雪
        発行元  有限会社コンテキスト(http://www.context.co.jp/)

▼バックナンバーは:     http://www.context.co.jp/perlnews/bn/
▼配信申込/配信中止は:  http://www.context.co.jp/perlnews/
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